6/26に開催された
PRIDE-GP 2ndラウンド。自分の
試合予想は、見事ハズレまくったなりが、
ドンヨリとした梅雨空を吹き飛ばす熱い熱戦が繰り広げられたなり。では早速、各試合を振り返ってみるなりね。
第1試合
○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)
×ペドロ・ヒーゾ(ブラジル)
1R 2'02" KO
ハリトーノフ強かったなりねぇ。
UFCで一時代を築いたストライカーのヒーゾをまったく寄せ付けず、パンチを的確にヒットさせ、
2分足らずでヒーゾをKOしてしまったなりね。
ほんと驚いたなりよ。ヒーゾのこと知らなくて、大方がハリトーノフの楽勝を予想してたと思うなりが、UFCを観てきた自分にとっては
ヒーゾの牙城をそう簡単に崩せるとは思ってなかったなり。ハリが勝つとしても、寝技に持ち込んでの判定くらいで、
打撃ではヒーゾに分があると思ってたなりからね。まぁ、1年半振りの実戦でブランクが影響したのかもしれないなりが、
PRIDEのレベルの高さ、
時代のスピードの早さを思い知らされた一戦だったなりね。ヒョードル、ミルコ、ノゲイラを含めた
PRIDEヘビー級4強時代の到来は、すぐ近くまで迫ってきたなりね。8月のGPで、
ミルコvsヒョードルの王座戦が決定したなりから、これでヘビー級の戦いが一巡して、新しいステップに進めそうなりね。あとは、
ジョシュ、
ハントあたりが絡んでくれば、
来年のヘビー級GPも楽しみになってくるなり。
第2試合
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)
判定3-0
最も注目していたこの一戦なりが、
期待にそぐわぬ好勝負になったなりね。スタンド打撃では、1Rにホジェリオ、3Rにショーグンがともに
フラッシュダウンを奪う接戦だったなりが、勝敗を分けたのは、
ショーグンのテイクダウン、スタミナだったなりね。序盤からホジェリオの打撃がショーグンにヒットするシーンが多くみられ、ホジェリオ優位だったなりが、ショーグンも負けじとホジェリオの顔面をパンチで捕らえており、
ヒット数でホジェリオ、
一撃のダメージでショーグンという展開。1Rにホジェリオのパンチでショーグンがダウンしたなりが、瞬時に起き上がり打撃を返してくるショーグンのド根性は素晴らしいなりね。
2Rは、ホジェリオの戦術がショーグンに読まれ始め、テイクダウンを取り続けた
ショーグン優性のまま終了。3Rは、ホジェリオの
スタミナ切れが目立ち、ショーグンが打ち合いからの左ストレートでダウンを奪うなど、攻撃の印象度も
ショーグンに軍配が上がったなりね。ホジェリオは、1Rに
下から腕十字を狙うなど積極的に攻めてたなりが、
淡白な攻撃パターンをショーグンに読まれ、ショーグンとの打ち合いでスタミナも切れ、序盤のシャープな打撃は2R以降観れらなかったなり。TV放送では、ショーグンの圧勝とも思える編集に仕上がってたなりが、1Rは
ホジェリオがかなり押してたなりから、非常に接戦だったと言えるなり。それにしてもショーグン、
恐ろしいほど強くなってるなりね。
第3試合
×イゴール・ボブチャンチン(ウクライナ)
○アリスター・オーフレイム(オランダ)
1R 1'20" フロントチョーク
GP開幕戦、
ビクトーを無残にも葬り去った
必殺フロントチョークで、今度は
優勝候補のボブチャンチンをあっさり秒殺してしまったアリスター。あのフロントチョークは
ホンモノなりね。ADCC欧州予選の3試合をフロントチョークでぶっちぎりの優勝を果たし、PRIDEのリングでも2試合極めたなりからね。もはや、
アリスターの伝家の宝刀とも言うべき必殺技になったなり。フロントチョークへの入り方もうまく、手足の長さも相まって一度捕らえられると抜け出すのは至難の業っぽい印象なりね。締め上げる際も、
チョークに捻りを加え、
フェイスロックのような痛みでタップを奪っているような感じもするなりから、うまいと思うなり。なお、第6試合のノゲイラvsナツラ戦でも、同じようなパターンでナツラがフロントチョークを取ったシーンがあったなりが、ノゲイラが
引き込みながら首を抜いてフロントチョークを解いたなりね。これがフロントチョークの対処では、
教科書的な脱出方法なりが、ストライカーのボブチャンチンにはちょっと難しかったなりかね。柔術家を極めるのは難しいなりが、シウバのようなストライカー相手なら、もしかして一瞬の反応の遅れが命取りとなり、フロントチョークに引っ掛かってしまう可能性はあるなりよね。アリスターがどこまでやるのか期待なり♪
第4試合 ワンマッチ
○ミルコ・クロコップ(クロアチア)
×イブラギム・マゴメドフ(ロシア)
1R 3'53" KO
打撃を打ち合う際、
機敏なステップワークで相手を翻弄するミルコなりが、対照的に相手と見合う際は
不動なスタイルで相手を威嚇するなりよね。
タックルへの慣れと、総合での
打撃の優位性が今のミルコのスタイルを作っていると思うなりが、どうもランデルマン戦の衝撃が引きずってて、相手と見合う際じっとしてるミルコを見ると
不安になってしまうなりよ。また
ポカやってしまうんぢゃないかと。
でもそれも、
杞憂に終わったなりね。相手の打撃をかわす
ディフェンス力、
パンチのスピードともに、元K-1選手らしくずば抜けた実力を持ってるなり。ミルコは決して勝負を急がないなりよ。距離を保ちながら相手を追い詰め、最後は一気に畳み掛けて試合を終わらせるスタイルなり。8月の
ヒョードル戦が決定したなりが、ミルコが勝つには、この
間合いを保てるかが勝負の分かれ目なりね。的確に左ミドルをヒットさせ、
相手の出足を止めることに成功すれば、あとは
ミルコの打撃の精度、スピード、破壊力で相手を粉砕すると思うなり。
ヒョードルの圧倒的なテイクダウンを捌き切れれば、ミルコの距離で闘えるなりよ。もぅ、今から予想が楽しみなりね。ひとまず、8月のヒョードル戦への切符を手に入れておめでとうなり。
第6試合
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)
×パウエル・ナツラ(ポーランド)
1R 8'38" KO
大方の予想に反して、ノゲイラが
寝技勝負を挑み、ナツラを
柔術地獄に引きずり込みながら、最後はマウントを取って、パンチでKOしたなりね。
相手の土俵で勝負するノゲイラはさすがなりね。まぁ寝技はノゲイラの得意分野でもあるなりが。負けたナツラなりが、こちらも
ノゲイラ顔負けのテクニシャンぶりを発揮してたなりよ。序盤、下になったナツラが、
フックガードから綺麗なスウィープを極めたなりよ。ガブられても、ノゲイラがよく見せるテクニックを駆使して抜け出したり、逆にノゲイラをガブってからフロントチョークを極めかけたり、
デビュー戦とは思えぬ動きを披露してくれたなり。相手がノゲイラでなかったら、寝技テクニックを堪能できたかもしれないなりから、今後のナツラに注目なりね。
顔もカッコいいし、
上半身もビルドアップされてたなりからね。次の試合は、
ナツラ色の出るマッチメークを希望するなり。
第7試合
×桜庭和志(日本)
○ヒカルド・アローナ(ブラジル)
2R 終了時 TKO
最近の総合で、あれ程
顔面を破壊されるのは珍しいなりね。ハリトーノフのマウントパンチを浴び続けた
シュルト以来なりかね。それだけ、
アローナの攻撃が的確だったけど、逆に
一撃でKOする威力と、
KOに追い込む連打がなかったということなりね。桜庭がガブられて、アローナに膝をぶち込まれるシーンが多かったなりが、
アローナのポジショニングと力は凄まじいなりよ。序盤は、立ち上がって体を引くことでガブリから抜け出せてたなりが、後半はスタミナも落ちてがぶられた体勢から抜け出すことができなかったなり。
桜庭への期待が大きかっただけに、この結果は残念なりね。選手って、
何か一つ得意技があってそれを試合で出せれば、自分はある程度納得できるなりよ。例えば、ランペイジのリフト、ノゲイラの三角、ミルコの左ハイ、ミドルなど。自分にとって、桜庭で見たいのは、
テイクダウン(低空の片足タックル)なりね。打撃を交わしてテイクダウンを取り、上を取ってから攻撃パターンを練るのが、
強かった頃の桜庭だと思うなり。でも、膝を悪化させてから持ち前のレスリング力は衰え、最近では
パンチ主体のスタイルを模索するようになって来ているなり。
両膝の痛々しいテーピングを見る限り、もはや現役でやれる体でないことは十分解るなりが、それでも
PRIDEをここまで盛り立てた立役者なりから、桜庭のいいところが見れるマッチメークを組んでほしいなりね。下手しても
階級を下げて、また
熾烈なGPを戦い抜くような流れにはもっていって欲しくないなり。そこらへんのストーリー作りは、まだ
K-1が強いなりかね。あと、アローナの必殺技なりが、桜庭戦で見せた片足を持ち上げるリフト。
これなりよ!力が強いなりから、見栄えのするこの技を練習して、アローナのブレークにつなげてほしいなり。
第8試合
○ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/PRIDEミドル級王者)
×中村和裕(日本)
1R 5'26" KO
ここでシウバが負けたら、8月のGP決勝ラウンドは大変なことになってたなり。なんせ、勝ち抜いたのがショーグン、アリスター、アローナなりよ。もし中村が勝てば、
貧弱なカードしか組めない危機だったなり。でもシウバは、やはり強かったなり。中村の打撃に成長の跡が見れたなりが、シウバを追い詰めるまでの一撃はなかったなりね。
群雄割拠のミドル級で存在感を見せるには、もう少しインパクトのある何かが中村には欲しいところなりね。
なお、
8月のGP準決勝カードの
ファン投票ができるなりから、よかったら投票してみてなり。
pic1:試合前に、マックシェイク
杏仁娘を試食♪
pic2:PRIDE人気で、バーも満員御礼!
pic3:GP決勝ラウンドに残った4人。日本人は全滅・・・。