続いて、後半の3試合も行っちゃうなり。
第6試合
○桜庭和志(日本/高田道場)
×ユン・ドンシク(韓国/フリー)
1R 0'38" KO (グラウンドパンチ連打)
この一戦は、明らかに
桜庭プロテクトのためなりよね。今回のGPは、総合経験豊富な猛者が揃ってる中で、ユンだけが総合デビュー戦なりよ。もはや初登場選手の幻想なんてものに誰も興味を持ってないなりから、
桜庭がどうやってユンを料理するか?それだけに注目してたなり。
で、試合は桜庭の圧勝だったなりね。ユンが弱すぎたなりから、ちょっと物足りない感じもしたなりが・・・。スタンドの打撃でユンが嫌がり亀の体勢になり、桜庭がユンにパンチをぶち込みレフェリーストップ。あの体勢は桜庭が何をやってもOKな状態なりから、バックに回ってチョークで落とすとか、
打撃に固執しないで寝技で仕留めてほしかったなり。グレイシー越えした桜庭なりからね。関節技で一本取るスタイルを思い出してほしいなり。それが一番盛り上がるなりよ。(といっても、膝の状態が悪すぎて寝技がもぅできないなりかね?)
第7試合
×クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ/チーム・オーヤマ)
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
1R 4'47" TKO (レフェリーストップ:サッカーボールキック)
これは
大番狂わせだったなりねぇ。
ランペイジの肋骨が折れるハプニングがあったのを差し引いても、ショーグンの強さは実感できたなりね。ショーグンは、シウバ擁するシュートボクセ特有の首相撲からの膝蹴りで、ランペイジのボディにまず一撃。ランペイジは嫌がり、胴タックルでテイクダウンを狙うが、ショーグンが体勢を切り替え、逆にランペイジがロープを背負う展開。ショーグンは、パンチ、膝でランペイジのボディを連打。
おそらく3発目の膝がランペイジのボディに直撃し、ランペイジの肋骨が折れたなりかね。ここから、獰猛なランペイジが明らかにボディを気にし、焦りの表情を浮かべているなり。
その後は、
ショーグンの一方的な展開だったなりね。スタンドでの
パンチ、膝蹴り、ハイキック、寝ても
フットスタンプ、サッカーボールキックと休まず攻撃を繰り出し、ランペイジをTKOに追い込んだなり。TKOされる直前に一度ブレイクがあったなりが、その時にランペイジがセコンドに向けて
『肋骨が折れちゃった』ってオチャメな言葉を交わしてるなりよ。これはある意味、
もう闘えない!って意思表示なはずなりが、
セコンドは最後までタオルを投入しなかったなりね。何があったのか知らないなりが、TKO後のランペイジの表情が、『おぃおぃ、タオル投げろよな~』って感じだったなりから、ランペイジの練習環境を少し心配してしまうなり。まぁいずれにしろ、勝った
ショーグンは台風の目になるなりね。2回戦のカードに期待なり。
第8試合
×吉田秀彦(日本/吉田道場)
○ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/PRIDEミドル級王者)
判定1-2
DSEはいつまで吉田をプロテクトするつもりなりかね?せっかくのGPなりから、
ミドル級で吉田がどれだけの実力者なのか知らしめるようなカードを組んでほしいなりね。シウバなら負けても株は落ちないのは解るなりが、それでは一向に吉田の実力が解らないなりよ。それと、今回の対戦は2度目なりが、
2003年GPでの初対戦とは明らかに状況が違うなりね。前回は、、当時
無敗だった吉田が王者シウバに挑むってストーリーで、試合も吉田が押してたなりから相当興奮したなりが、今回は王者シウバは変わらないものの、吉田はここ2年間で5試合やって2勝しかしてないなりよ。せっかくなら、1回戦を圧勝した両者が2回戦で激突するってストーリーの方が、全然スムーズな感じもするなり。
シウバ有利の前評判どおり、2年前とほぼ同じ展開で、シウバが危なげなく判定勝ちしたなり。惜しかったのが、
吉田がテイクダウンしてパスガードに成功したシーンなりね。吉田がシウバから一度はパスガードしてサイドポジションを取ることは想定してたなりが、
なぜあそこでアームロック、もしくはキムラに行かなかったなりかね?腕十字を狙いにいくのはいいなりが、腕十字はリスクが高い関節技なりよ。失敗すると、体勢を入れ替えられるなりからね。逆に、アームロック、キムラなんかの腕関節は、柔道家お得意の押さえ込みをしながら極められる比較リスクの少ない関節技なりよ。一度のチャンスを活かすには、押さえ込んでシウバの体力を消耗させるアームロック系を取りに行くのが常套手段だと思ってたなり。
それと、もう一つは
柔道家としての誇りの部分なりね。単に柔道衣を着て試合をするだけが柔道家ぢゃないなり。きっちり、柔道家らしいテクニックを見せて勝つのが、吉田に課された使命でもあると思うなり。
桜庭がホイラー・グレイシーをキムラで破ったシーンぢゃないなりが、どんな勝ち方を狙うかで、会場の盛り上がりも違うなりからね。ちょっとあのシーンは残念だったなり。
1Rは、吉田が優勢の展開。シウバが1度、吉田が2度テイクダウンを奪い、吉田はパスガードにも成功してるなり。微妙なりが、
10-9で吉田が取ってもおかしくないラウンドだったなり。2Rは逆にシウバの打撃が猛威を振るい、吉田ピンチの場面があったなりね。
9-10でシウバが取ったラウンド。そして最終3R。ここで吉田が攻めて、1Rのような展開になれば、判定で吉田が勝ってたかもしれない重要なラウンドだったなりよ。でも吉田は、全然攻められなかったなりね。もはや吉田に3Rを闘う気力は残ってなかったと思うなり。シウバのロー、パンチで一方的に攻められる吉田。シウバも、吉田のパワーを警戒して、一度つかまると厄介なりから、必要以上に踏み込まない打撃に終始してたなり。終盤にシウバのパンチがヒットして吉田がダウンした印象が響いて、
3Rは9-10でシウバが取ったなりね。全体的に観ても、シウバが吉田を攻めてた印象が強いなりから、シウバ勝利で妥当なりね。
pic1:一年生になった~ら♪桜庭和志の入場シーン
pic2:ランペイジを圧倒するショーグン
pic3:シウバと果敢に打ち合う吉田秀彦